リビングの窓から見上げれば、群青色の空に月が浮かんでいた。 下弦に近づきつつあるそれはすでに寝待月だろうか 東の地平線上にもビルが立ち並ぶこのアパートからでは 夜半近くにならないとその姿を拝むことはできない。 香は今日は夜の街に呼び出しをくら…
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